産科医不足、新生児集中治療室(NICU)不足のなぜ?

産科医不足、新生児集中治療室(NICU)不足といわれ、救急で運ばれる妊婦さんの受け入れ拒否、たらいまわしによる悲劇が社会問題になっています。救急医療の中でも、妊婦さんへの対応は、医療問題の象徴的にも受け取られますが、病院、医療行政、医療システムとは違うところで大きな変化が起きているように感じます。

妊婦さんの受け入れ拒否、たらいまわしは、妊婦さんと赤ちゃんの2つの命に関わる問題であり、今生きている私たちが、安心して新しい命を迎え入れる体制を整えなくてはなりません。

妊婦さんの救急受け入れ拒否で最初にクローズアップされたのが産科医不足だと思います。少子化の時代だから、それに比例して産科になるお医者さんも少なくなっているのかなというのが一般の人が思いつきやすいことです。で、次に出てきたのが、出産にはリスクが伴うので、一生懸命に取り組んでいても、患者さんから訴えられるのが産科の場合に多く、産科医のなり手がいないのではないかというものでした。

妊婦さんの救急医療について、次に出てきたのが、新生児集中治療室(NICU)不足です。新生児集中治療室(NICU)が満床のため受け入れできないというものです。これに対して、政府では、周産期医療を行っている国公私立の大学病院の新生児集中治療室の状況を調査しました。そして、全国すべての国立大学病院に新生児集中治療室(NICU)を設置し、病床数も倍増させる方針を決めました。

少子化なのに、なぜ、新生児集中治療室が満床なの?という疑問がわきます。実は、未熟児とよばれる、低出生体重児が増えているというのです。低出生体重児は、新生児集中治療室での入院保育が必要です。少子化なのに、低出生体重児が増えているということは、出産の件数にしめる割合も高くなっているということでしょう。

低体重の赤ちゃんと聞いても、最初ピントきませんでした。10数年前頃は、芸能人の出産のニュースなどでも、3000グラム以上で、かなり大きな赤ちゃんが生まれていたような印象を持った記憶があります。周りで出産する女性も、大きな赤ちゃんを産んでいたり。食生活が豊かになったからかなぁ、なんて思ったものです。

でも、今それが逆になっています。そういえば、最近は3000グラムを超えていると大きな赤ちゃんだなぁと思うことが多くなったような気がします。統計でもはっきりしているようで、平均出生体重は、戦前の平均を下回っているそうです。そしてこれには、母体、即ち母親が大きく関係しているというのです。

低体重児の原因として、母親のダイエットによる痩せすぎ、喫煙、子宮機能が低下した高齢出産の増加、ストレスなどが関係しているようです。その結果として、胎児に栄養が行き渡らないのだそうです。

女性自身の体の管理については、病院も、医師も、医療行政も、医療システムもどうすることもできないと思います。できることは啓蒙活動くらいでしょうか。

最近では、"できちゃった結婚"も当たり前のように受け入れられている感がありますが、かなりリスクの高い妊娠をしているといえるかもしれません。元気な子供を産むために、喫煙をやめたり、生活習慣を変えたり、体調を整えたりする前に、妊娠してしまっているのですから。

男性も女性も、自分や自分の子供の健康を守るためにも、まずは、自分たちの生活習慣の改善から取り組む必要がるようです。

参考記事:
増える低出生体重児出産 「新生児集中治療室」満床の原因にも
(MSN産経ニュース 2008.12.4)
赤ちゃん 出生体重、戦前を下回る 母体の痩せすぎ、喫煙が影響
(MSN産経ニュース 2008.11.27)
国立大学病院すべてに新生児集中治療室を設置 文科省、4年で
(NIKKEI NET いきいき健康 2008.12.05)


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