乳がんと飲酒量の関係

乳がんと飲酒量の関係で、厚生労働省の研究班は日本女性についても飲酒量多い女性は注意を呼びかけています。「酒を飲みすぎないことが乳がん予防につながる」とのことです。

がんの発生や死亡のリスクと飲酒量を比較する研究は欧米を中心に行われてきました。欧米では『アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなる』というのが分かっていました。

毎日jp(毎日新聞)の「がんのリスク・マネジメント」によると、日本においても2008年7月の時点で、肝臓、食道、大腸については確実と判定しています。しかし、乳がんについては、日本人女性でお酒をたくさん飲む人の割合が低いためにデータ十分に取れていないということでした。

しかし、同じく2009年の年末の毎日新聞の記事で、日本女性についても9府県に住む40~69歳の女性約5万人を対象に、13~16年間の調査が行われており、その結果、乳がんと飲酒量の関係が明らかとなってきたようです。

飲酒習慣との関係において、(1)飲んだことがない(2)ときどき(月1~3回)(3)週にエタノール換算で150グラム(日本酒約7合、ビール大瓶約7本などに相当)以下(4)週に同151グラム以上(5)過去に飲んでいた--の5群に分けて発症率との関係が調べられました。

その結果、最も飲酒量が多い群が乳がんを発症する割合は、飲まない群の1.75倍になることが分かったようです。酒を飲むと体内に発がん性物質が生成されるといわれています。国内でも男性は飲酒量が多いと、がんの発症率が高くなることが知られていました。

昨年は特に、女性の飲酒が増えているのではないかと思われるニュースも多かったです。女性同士で焼肉屋さんやホルモン焼きを食べに行く、本当の肉食系女子が良く取り上げられていました。女性がお酒を飲む機会は、男性と変わらなくなってきているのではないでしょうか。

となると、将来的な女性のがん発症率が気になります。ピンクリボン運動などで、マンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)などの検査で、乳がんの早期発見の啓蒙が行われていますが、早期発見だけでなく、食生活を見直して、予防することも強く訴えていかないといけないですね。

忘年会、クリスマスパーティー、お正月と女性もお酒を飲む機会が続いていると思いますが、二日酔い対策だけでなく、がん発症リスクを減らすことも考えたほうがいいでしょう。がん予防のためには、1日あたりの飲酒は最大でもエタノール換算23グラム(日本酒で約1合)がよいといわれています。

関連情報:
<乳がん>飲酒量多い女性は注意を 厚労省調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091225-00000037-mai-soci
がんのリスク・マネジメント:(11)飲酒はがんの原因なのか
http://mainichi.jp/life/health/cancer/archive/news/2008/20080901org00m100048000c.html


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